ARM,S学園

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「あぁ~、今日の地獄(学校)も終わりかぁ~。―んん~!!」 椅子に座りながら背伸びをする俺。 しっかし、なんで学校はこんなに怠いんだろうか? この学校を卒業するまで解けない義務教育という呪縛の事を意味もなく考えている俺に、一人の人物が喋りかけてくる。 「隆明ぃ~。次、ARM,S実習訓練だぞぉ早く行こうぜぇい!」 この少しおちゃらけた雰囲気漂うというか、噴射している男子は高橋 健斗-タカハシ ケント-。 俺の幼稚園の頃からの幼馴染みでもあり、腐れ縁で同じ学園に通う親友、兼悪友だ。 「おいおい待てよ健斗。今日の授業はこれで終わりのはずたろ?」 俺の記憶では露ほども、ARM,S実習訓練などというモノは知らない。 「なに言ってんだよ~。お前も俺も、担任に呼び出されて補習ってゆうか補講ってゆうか……、とりあえずそんなモンを受けろって言われただろ~がぁ」 自分の記憶を辿り、健斗の言ったことが事実なのか確認する。
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