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「遅い!」
「「す、すいません…」」
急いできたのだが、教室からアリーナまでは距離があるので、まぁ予想通り怒られた。
「……まぁ、いい。今日は説教じゃなく、ARM,Sの操縦訓練のために呼んだのだからな」
なんとか説教は回避したが、訓練と聞くと気持ちがブルーになるのを抑えられない。
なぜかって?
それはね……実はこの瀬紀先生、この学園で一番の鬼教師と呼ばれ恐れられているのだ。
「……ゴニョゴニョ(な、なぁ。やっぱこぇーなぁ)」
「……ゴニョゴニョ(だ、だな。さすがは学園一の鬼…)」
瀬紀先生に聞こえないように隣どうし囁き合う俺達。
「キサマら……。私の前で私語とはいい度胸だな」
マズい…、瀬紀先生に聞こえてたみたいだ。
「……説教はまた次の機会にしてやる…。……高橋!ARM,Sとはなんだ?」
急な質問に、健斗は言葉に詰まりながらも答える。
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