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やばいやばい!
早くしないと遅刻だわ!
あたし、浅田 優奈(あさだ ゆな)。
高校一年生。
只今、あたしは長いおさげを揺らしながら猛ダッシュで通学中。
昨日、寝る前にラジオで怖い話を聞いて眠れなくなって気付いたらこの様……。
参った、参った。
ーー近くの公園ーー
ここを抜ければ近道なんだけど……。
あたしはこの公園が苦手。
昔はよく遊んでいたけど、ここは元々墓地の跡だったって聞いて以来気味が悪くなって疎遠になっていた。
しかし……。
成績優秀で運動神経抜群で無遅刻・無欠席のこの完璧なあたしが無様に遅刻するわけにはいかない。
折角、作り上げたあたしの努力が水の泡になってしまう。
ええい。
ままよ!
あたしは意を決し公園へ入る。
「かごめかごめ……」
あたしが公園に入ると小さな女の子の声が聞こえてきた。
「(へぇ、久々に聞いたわ。
昔はよく遊んでたっけ……。
って、そんな事考えてる場合じゃないか)」
そうよ。
しみじみと思い出に浸ってる場合じゃないのよ。
「ねぇ、お姉ちゃん……」
慌てるあたしの前に女の子が現れた。
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