かごめかごめ。

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「わかった。 わかったからなかないで。 ね?」 取り合えずゆうを泣き止ませる。 あたしはチラッと時計を見る。 適当に遊んでさっさと行けば間に合うかな……。 子供泣かしてるの見られたら、それこそあたしの評判が悪くなるわ。 そんな事になったら、あたしが今まで築き上げてきたものが消えてしまう。 これは偽善でも何でもない。 ただ単にあたしのプライドを守る手段にしか過ぎない……。 「やった! んじゃ、お姉ちゃんが真ん中ね」 あたしの気持ちとは裏腹にゆうは無邪気に喜ぶ。 これだから世間知らずの子供は……。 本心を知らないって罪よね。 「二人で出来る? 正解率よすぎるよ?」 100%の正解率。 こんなわかりきった遊びをして何が楽しいっていうの? 飽きてしまうの見え見えじゃん。 まぁ、早く飽きてくれた方が好都合だけどね。 「大丈夫。 ゆうは負けないから。 ゆうが正解したらお姉ちゃんはゆうの友達ね」 自信たっぷりにゆうは言う。 その自信に満ちた笑みがカンに障る。 何処からそんな自信が沸いてくるのかしら。 その鼻っ柱へし折ってやりたいわ。
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