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1947年6月9日 01:04
ベルギカ
真夜中で暗い地上でも雲の上は月明かりがあり、とても幻想的な世界を作り出す。
そんな中、一人のウィッチが夜間哨戒飛行を行っていた。
「幻想的で綺麗…。こんな日は何もなければいいけど…」
定時報告を済ませ優雅に飛行している彼女は、オラーシャ帝国所属のアレキサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク中尉
隊員からはサーニャと呼ばれる。
というか彼女自身がサーニャと呼んでほしいということでサーニャと名乗った。
サーニャの故郷オラーシャを、1939年欧州に突如として襲来したネウロイによって占領された。
占領された当時サーニャは、ウィーンにて両親と音楽の勉強をしていた。
そんな中空飛ぶ姉妹のことを聞きウィッチに志願した。
しかし、戦線の分断により両親と離れ離れになった。
その後、連合軍第501統合戦闘航空団通称ストライクウィッチーズに配属。
そこで奮闘し第501統合戦闘航空団はガリア、ロマーニャを解放。
そして今はカールスラント解放に力を注いでいる。
「リーネさんの誕生日プレゼント何にしようかしら…」
戦友のリネット・ビショップの誕生日が2日後の11日に控えている。
帰ったら相部屋のエイラと相談してみようと考えていた時だった。
サーニャの固有魔法の「魔導針」に反応があり、警戒色の赤色に変化する。
「こちらスカイシールド。サントロン基地応答願います。」
サーニャは今拠点にしているサントロン基地に連絡を入れる。
「こち……ロン基……シールド……」
通信が聞き取れなくて途中で切れた。
「……ネウロイ!?」
正面の雲の切れ間から黒い物体が出てきた。
三角系の形をし、どこか飛行機を連想させる形をした漆黒の色をしており、ところどころ紅色をした部分がある
これが人類が戦っている敵ネウロイだった。
サーニャは持っていたフリーガハマーを構える。
狙いはネウロイだ。
フリーガハマーは9連装のロケット砲である。
大きさはサーニャの身長ほどある大きさで身長が小柄なサーニャが持つと不自然に見える。
サーニャはフリーガハマーのトリガーを引く。
バシュッ
トリガーを引いた瞬間ロケット弾がネウロイへと向かっていった。
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