~出撃~

3/11
前へ
/23ページ
次へ
1947年6月9日 01:04 ベルギカ 真夜中で暗い地上でも雲の上は月明かりがあり、とても幻想的な世界を作り出す。 そんな中、一人のウィッチが夜間哨戒飛行を行っていた。 「幻想的で綺麗…。こんな日は何もなければいいけど…」 定時報告を済ませ優雅に飛行している彼女は、オラーシャ帝国所属のアレキサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク中尉 隊員からはサーニャと呼ばれる。 というか彼女自身がサーニャと呼んでほしいということでサーニャと名乗った。 サーニャの故郷オラーシャを、1939年欧州に突如として襲来したネウロイによって占領された。 占領された当時サーニャは、ウィーンにて両親と音楽の勉強をしていた。 そんな中空飛ぶ姉妹のことを聞きウィッチに志願した。 しかし、戦線の分断により両親と離れ離れになった。 その後、連合軍第501統合戦闘航空団通称ストライクウィッチーズに配属。 そこで奮闘し第501統合戦闘航空団はガリア、ロマーニャを解放。 そして今はカールスラント解放に力を注いでいる。 「リーネさんの誕生日プレゼント何にしようかしら…」 戦友のリネット・ビショップの誕生日が2日後の11日に控えている。 帰ったら相部屋のエイラと相談してみようと考えていた時だった。 サーニャの固有魔法の「魔導針」に反応があり、警戒色の赤色に変化する。 「こちらスカイシールド。サントロン基地応答願います。」 サーニャは今拠点にしているサントロン基地に連絡を入れる。 「こち……ロン基……シールド……」 通信が聞き取れなくて途中で切れた。 「……ネウロイ!?」 正面の雲の切れ間から黒い物体が出てきた。 三角系の形をし、どこか飛行機を連想させる形をした漆黒の色をしており、ところどころ紅色をした部分がある これが人類が戦っている敵ネウロイだった。 サーニャは持っていたフリーガハマーを構える。 狙いはネウロイだ。 フリーガハマーは9連装のロケット砲である。 大きさはサーニャの身長ほどある大きさで身長が小柄なサーニャが持つと不自然に見える。 サーニャはフリーガハマーのトリガーを引く。 バシュッ トリガーを引いた瞬間ロケット弾がネウロイへと向かっていった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加