運命

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何やら小さい丸い金属。 割と綺麗なものだけど… 宝石とは違うみたいだけども…。 小青:「白姉さま、でしたら夕方くらいまでに宿を見つけてしまいましょうよ。夜からだと見つけにくいですし…」 白娘:「で、でも小青。私たち 『お金』 という物がないのよ。人間界の宿というのはお金がいるって聞いたわ。」 すると小青がさっきの小袋を揺らすと チャリチャリ と金属同士のぶつかる音がした。 小青:「白姉さまご安心を。いつも人間と物々交換してた時に少しずつお金 と交換してたんですよ~。」 白娘:「まぁ、小青…いつのまに…」 山の高いところに住んでいる私たちだから、特に取れるものがなかった。 なので、散歩して人間の住む所に下りては珍しい食材を見つけたり、野生の動物を捕ったりして交換していた。 小青は、植物や野菜に対して色々なものを見つけてくるので、小青はそれでお金と交換してたみたい。 たとえそれが少しずつだとしても…。 価値は私にはいまいちよく分からないけれど、宿に泊まるくらいはあるみたい。 さっき見えた丸い金属もお金で、私が見たり持ったりしてた物より高価なものらしい。 白娘:「小青、ごめんね。」 小青:「えっへん、です。」 腰に手をあてて大きく胸を張る小青。 うん、やっぱりこのコってかわいい…
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