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その叫び声で周りの人からの視線を集めてしまっていた。
でも、無情なことに何も無いと、ただびっくりしただけだと分かると、すぐに視線を戻し歩いていく。
小青:「し、白姉さま…まさかそんなに驚かれるとは…思ってもみなかったです…」
驚かせた本人もびっくりしたみたいで、苦笑いをしていた。
私は涙目で小青の頬っぺたを引っ張った。
白娘:「しゃ~お~ち~ん…、おいたが過ぎるわよ~~」
小青:「いひゃぃいひゃぃ、」
むにぃ~ とよく伸びたところで手を離す。
白娘:「あら、その白いものは何?」
ちょっぴり赤くなった頬っぺたをさすりながら、2つある内の一つを私に差し出した。
蒸したてなのだろう、いい香りが私の鼻をくすぐる。
小青:「包子(パォズ)ですよ。中に具が入ってるんですよ」
白娘:「具、って…野菜とか…?」
小青:「さぁ、私も珍しさに買ってしまいました。」
二人して近くの岩に座り、包子を口にしてみる。
あつあつだけど、頬張ると温かさとおいしさが口いっぱいに広がる。
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