運命

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お祭り騒ぎ って風には見えない。 何かあったのかしら…。 二人で駆け足で近寄ってみる。 男商人:「わ、ワシの商品を取り返してくれたヤツには褒美をやるぞっ」 どうやら、この初老の男の人の話にみんな集まってるみたい。 話を聞けば、どうやら盗賊に出会ってしまい、運んでいた商品を盗まれてしまったらしい。 小青:「白姉さま、やってみませんか?」 小青が耳元で囁く。 白娘:「だめよ、小青。私は人間をこらしめるコトを許されていないわ。」 小青:「でも、人として道を外れた者ですよ。盗られた物も、取り返すのもまた人道ですよ。」 それは確かにごもっともな話だけども…。 褒美も、どうやら私たちが持ってるよりずっと多い 「 お金 」 みたいで、これからの旅路にはすごく助かる。 小青:「強き者が弱き者を助ける 立派なことだと思いませんか?」
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