28人が本棚に入れています
本棚に追加
白娘:「そんなこと言って、小青 ご褒美が目的じゃないでしょうね…」
小青:「や、やですよ~白姉さま。ただ、かわいそうだなぁ って思っただけですよ~」
小青の目がきょろきょろと泳ぐ。
う~ん、少し怪しい…。
といっても、事実私たちにはそんなに余裕のあるお金があるわけじゃないし…
ここで、少し手にしておいた方が後々楽になるかもしれないわね。
それに、あまりにも多かったらいくらか返せばいいよね。
あまり気は進まないけれども、仕方ないかな…。
白娘:「じゃあ小青、やってみましょうか…」
小青:「そうこなくっちゃっ」
にこぉ~ っとして指をパチン と鳴らした。
私たちは頷き合うと、人ごみの中をかいぐぐった。
男商人:「誰かおらぬか~っ!」
未だ誰も名乗りでていないみたい。
人ごみから するり と抜け出し、小青が商人の前に立った。
最初のコメントを投稿しよう!