木洩れ日は微笑む

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倉庫へやってきた葉咲の呟きを聴くものは誰もいない。 三人での会話中、物書きの川野が突然パソコンを開いて仕事をやり始めたので拗ねる海山を店内で働く真昼にまかせ、夜の営業に向けて足りない備品を取りにきたのだ。 棚に並ぶ、 「今夜も、熱帯夜なんだろうなぁ」 棚の缶詰の数を数えながら葉咲はそろそろ店の扉を開けて入って来るであろう、 「かわいいよね…」 夕暮くんのいつも嬉しそうに飛び込んでくる顔を思い出す。
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