血とガーゼと看護師と患者

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やって来た看護師さんは手慣れた手つきでガーゼを充てた。 何とか止血。 私はこれ以上マリと居て体力を消耗させてはいけないと思い、帰る事にした。 会社から車で五分だし…また来るねと言葉を残して──。 この約束を果たす事は無かった。 結果的にこの日が最後のマリの姿を見た日となるのだ。
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