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《マスター。間もなく目標と接触。指示を》
彼の右手の愛銃「ヴィンセント」は自分の主に問いかける。普通、武器は喋らないが、ヴィンセントのような、「デバイス」は意志を持っている。
ヴィンセントの質問に主は答えた。
「目標は3人。魔導士でもないから、手こずらないだろう。すぐ捕縛して、本部に転送する。バインドバレットを。」
《了解。バインドバレット。》
ヴィンセントが答えると、ヴィンセントに内蔵されたリボルバーが動き、弾薬を一発消費。魔法陣を展開。銃口に金色の輝きが集まる。
このシステムをカートリッジシステムといい、魔力をこめた弾丸「カートリッジ」を使い、その弾丸の魔力を爆発的威力に変え、使用するのだ。また、魔法陣が現れるのは、魔導士の証である。
《目標、補足。》
「シュート!!」
トリガーを三回引き、3連射。魔力の弾丸が、3人の男たちに当たる
「!?」
弾丸が当たると、弾丸は円形に変わり、男たちを捕縛し、形を維持する。
「うわっ!」
身動きがとれなくなり、3人は地面に伏した。
《任務完了》
ヴィンセントが主のセリフを代弁するかのように言う
主は通信を開いた
「本部へ。こちらカイト・フカハラ。任務完了。逮捕した男3人をそちらに送ります。」
「こちら本部。了解です。転送どうぞ。」
カイトは魔法陣を展開し、男3人を本部へ転送した。
「転送確認しました。」
「了解。辺りを巡回し、そちらに帰還する。」
カイトは通信を切り、飛行し、その場を後にした。
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