自分の病気

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右隣に祐介、左隣に亮二だった。 息が詰まりそうな毎日に私は リストカットをする毎日だった‥。 席替えをしてから別のクラスの 亮二を慕う奴らが良く私の席に座っていた。 何かされる事もないがただ、 うざかった。 亮二は、今まで授業中です寝てた のに最近は教科書を忘れてきては 良く私に見せるよう言ってくる。 その時、必ず、手を痛い位握る。 それは私にとって地獄だった。 レイプされた日を思い出すから。 亮二は私が机に伏せると頭を撫でてくれてた。声をひそめ泣く 事の繰り返しと死にたいと思う 毎日の繰り返しでした。 朝、7時45分過ぎに学校へついた。 誰もいない教室、無性に死にたく なった。カッターの刃がキレイに 見え、引き込まれるように私は 手首に当てた。 右手に暖かいものが触れた。 それは部活を終えた祐介の手だった。 ”痛いだけだよ” そう呟いた祐介 ”そうだね” そう答えた。 そっと抱きしめ、私をあやす祐介は大人に見えた。 祐介はいつも助けてくれる。 左手につけられたミサンガが傷を隠してくれた。 ”御守り”ぶっきらぼうに言いながら 結ばれたミサンガが私を癒やしてくれた。 これが祐介との仲良くなるきっかけとなった。
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