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そんなクラスにわざわざならなくても・・・・。
休み時間、廊下で亮二が話かけてきた
”聡江、転校生、ストライクきた?”
すかさず言い返す
”メガネだけストライクかな”
亮二がニヤリと笑い
”聡江は真面目くんが好きだもんな”
言い返せなかった。
私はブラコンで理想は兄みたいな人だから‥‥。
メガネの似合う知的な穏やかな感じの人・・・・。
亮二がまた話す
”春奈見たら俺、帰ったって伝えといて。 いつものとこに居るから
終わったら聡江も来いよ。”
春奈は亮二の彼女で小学校からの
親友。
あんまり一緒に居たくなかったのですぐに教室に戻って春奈に
伝えると春奈が怒った
”なんで、聡江に言って帰るんよ。
私も一緒に行けば良かった。”
”聡江、放課後、一緒に行ってくれる? あいつ、スクター見せたいんだと思うんだー。”
”構わないよ”
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・
放課後、自転車置き場で先輩の女が4人、春奈を待ち伏せしてた。
春奈は良い意味でも悪い意味でも
目立ってしまう為、先輩受けが
悪い。しかも,亮二と似て
言葉が悪い。
呼び出しを受けても私に話はないと言い無視したり先輩相手にブス
がうつるから近寄るなと言う。
悪循環だ・・・。
春奈がため息を吐く。
ボソッめんどくさいというのが聞こえて私も同じだと思った。
先輩が近づいてくる。
しゃない、私がいくか、
そう思った時、祐介が来た。
祐介と初めて話したのはこの時だった‥。
祐介が話かけてきた
”何しょうるん? はよ、いかんと
塾遅れるで?! 案内してくれるんやろ!?”
私が思わず
”今から行けば間に合うから大丈夫だよー”
そう言うと祐介は先輩を見た
先輩はそそくさといなくなった
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