2将 稲葉山城奪取

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 計略は、用意周到であった。  他人に一切話したことは、無く、城内の要所配置は、全て脳の中にある。  平素愚鈍を装い、重治の恐るべき知略と勇気と行動力を悟られることは、無かった。  それ以前に単なる絵空事と諦めるのが常識的な発想であり、百戦錬磨の武将であったにしても同様の結論に達したに違いない。
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