2将 稲葉山城奪取

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「竹中半兵衛に隙は、ございません。  更なる奇策が、あるやもしれませぬ。  城内外共に制圧され落城も時間の問題かと」  取り巻きの側近が青ざめたり、興奮したりと、情緒不安定となっている龍興を宥めて抱えながら本丸からの脱出を決行していた。  重治が、自ら国主となることを考えていたなら、逃げることは敵わなかったに違いない。
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