2将 稲葉山城奪取

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 稲葉山城を塵一つなく綺麗に清掃した重治は、菩提山城に戻っていた。  国主龍興は、異常な程重治を恐れている。 「罠が仕掛けられているかもしれない。  蔵が空になっては、いないか?」  びくびくしながら稲葉山城に入った。  龍興を驚かせたのは、まず当時と違い綺麗に掃除された城内であった。  見たところ無くなっている物は無い。  全て元のままであった。 「竹中半兵衛は何を考えているのか?」  龍興は、重治の考えが理解出来ない。  ゆえに底しれない恐怖を抱く。 「竹中半兵衛には手を出すな!」  龍興は、側近に命じて以降一切の接触を断った...。
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