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藤吉郎は、重治の策をそのまま信長に話す。
信長は甲高い声で笑う。
「面白い。さすがは、策士 竹中半兵衛。
猿、そちに任せる!」
短く言うとすぐにその場を立ち去った。
永禄9年、藤吉郎は、蜂須賀小六(ハチスカ コロク)と前野将右衞門(マエノ ショウエモン)と共に、墨俣築城を任され、見事にやってのける。
後に伝説の一夜城と呼ばれ、攻撃に来た美濃兵は、砦を見て落胆し、剣を交えることなく退却していった。
この功績により藤吉郎は、墨俣城の責任者として本格的に美濃攻略に乗り出して行くこととなっていた。
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