1将 篭城(ろうじょう)

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 戦いは日常的に行われている。  弘治2年、道三の要請で父が兵を率い出陣する。  少勢力である竹中軍に余剰戦力は無い。  菩提山城は、閑散としていた。  静寂が辺りを支配する。  重治は、門を閉ざして、襲撃に備える。  菩提山城は、規模は小さいが守るに適した『天然の要塞』であった。  三方が崖に面している。  門がある西側に力を注げば、少数でも守備が可能であった。
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