天使は見ていた

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 一体、なんだってんだ……  ある日、たまりかねた俺は、その少年にオイ! と怒鳴ってみた。  すると少年は、まるで霧が晴れるようにスッ……と後ろへ引いて行く。  俺も負けじと後を追ったが、少年はなぜか異様に足が速く、とても追いつけたものではなかった。 (ひょっとして……あいつは人間じゃないのか?)  そう思った瞬間、俺はふと幼い頃の事を思い出した。
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