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刹那甲高い音が部屋に響き右手の鋭利な刃物が跡形もなく消え普通の人間の手に戻っていた
「えっ……あっ……お、俺……い、生きて……る?(バタッ!!)」(男)
男は緊張の糸が切れたのかその場で崩れ落ちてしまった
「はふぅ…ギリギリセーフかな?」(麻紗人)
「ま、麻紗人さん!!大丈夫ですか!?」(スバル)
「にゃはは大丈夫♪…それよりも早くこの男性を連れて脱出しようか?」(麻紗人)
「はい!!」(スバル)
「(それにしても…あれは一体何の魔法なのかな?…調べてみた方が良いかもね)」(麻紗人)
一方、マリアージュは…
「……イクス、今マリアージュが貴方の元に参ります」
《レスリクトロック》
ガキーン!!
「…………これは…捕縛魔法?」(マリアージュ)
「……無駄よ。そのロックは力で壊すことは出来ないわ」(ティアナ)
「…………そのようですね…現代では魔法も進歩しているようで」(マリアージュ)
「……マリアージュ…貴方を連続放火殺人の容疑者として逮捕します。動けないとは思うけど変な動きを見せたら撃ちます」(ティアナ)
「………フフ…おっかないですね…大丈夫ですよ。私は逃げも隠れもしませんから」(マリアージュ)
「……あら?偉く素直じゃない…」(ティアナ)
「ですが…捕まるような失態は致しませんよ」(マリアージュ)
するとマリアージュの右手が破裂した…そこから黒い液体が流れ出る
「(えっ…な、なに出血!?違う…あの色は血の色じゃない!?それにこの匂いは…まさか燃焼材!?)」(ティアナ)
「我等マリアージュは破軍の兵隊…死した肉体もまた平地を焼き払う兵器となる」(マリアージュ)
ティアナの考え通り体から流れた液体に火が燃え移り…爆発した
「(しまっ…間に合わなi)」(ティアナ)
ティアナは爆発に巻き込まれることを覚悟したがそこに…
「……クライス!!」
《サンダーオーラ!!》
一人の澄んだ女性の声と男性らしき通った機械音が響き、ティアナを青い電撃が包む
「この電撃って…「私よ“ティア”」……えっ?」
と後ろを振り返るとそこに居たのはティアナの母親の東野朱音だった
「何とかセーフね…にしてもあれがティアの追ってた事件の犯人かしら?」(朱音)
「はい…だけど」(ティアナ)
「…[捕まえたと思ったら爆発して死体は黒い液体になって燃えている]って言いたいんでしょ?」(朱音)
「ははは…母さんには敵わないです」(ティアナ)
「これでも10年近くはあんたのこと見てるんだから当然でしょ?で…この事件どうなるかしら?」(朱音)
「終わらないです…下手をしたらもっと大きな事件になります」(ティアナ)
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