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ところ変わってミッドチルダ中央にある、とある病院の診察室…そこには一人の男性と一組の親子がいた
「………………ふむ、だいぶ良くなっているようだね」
「うん♪」(子供)
「もう返事は[はい]でしょ…先生の治療と出してくれたお薬のお陰ですよ」(母親)
「ははは…そう言って貰えると嬉しい限りさ。では今週からお薬の量を減らしても平気かな…」
と言いながら男性はカルテにペンを走らせる
「よしじゃあ窓口でお薬を貰って帰れるよ」
「うん♪じゃあね“ジェイル先生”」(子供)
ジェイル先生と呼ばれた男性の名はジェイル・スカリエッティ…LG事件後この病院を開業したのだ
「あぁお大事にね」
親子が診察室から出る
「……ふぅ…「お疲れ様ですドクター、お茶を入れました」あぁすまないね“ウーノ”」
その言葉と共に部屋に紫色のウェーブがかった髪の女性が入ってきた
「どうぞ“ドクター”」(ウーノ)
「ありがと…それにしてもここに開業してもう三年か…やれやれ時が経つのは早いね」(ジェイル)
「ですね…」(ウーノ)
「娘達も各々ちゃんとした道に進んだ…保護者としてこれほど嬉しい事はない…」(ジェイル)
「そんな隠居した老人のような事言わないで下さい…ドクターはまだ現役ですよ」(ウーノ)
「フフフ…それもそうだね…」(ジェイル)
とそこに通信が入る…この病院に勤めているクアットロからだ
「ドクター~、ギンガちゃんとチンクちゃんがいらっしゃいました~」(クアットロ)
「そうか、では応接室まで送ってくれたまえ」(ジェイル)
「はーい」(クアットロ)
通信が切れる
「…では行こうか」(ジェイル)
「はいドクター」(ウーノ)
同所 応接室
「やぁすまないねご足労願ってしまって」(ジェイル)
「いえ大丈夫です」(ギンガ)
「それで確かトレディア・グラーゼの事が知りたいんだったね?」(ジェイル)
「はい…今回の事件に少なからず関わってる人物ですので」(ギンガ)
「そうか…では話そう。私とトレディアは同じ職場の上司と後輩だったんだが…」(ジェイル)
「だが?」(チンク)
「私と彼とではそりが合わなかった…いや犬猿の仲と言って良いだろう」(ジェイル)
「犬猿の仲…ですか?」(ギンガ)
「いやむしろ私が一方的にトレディアを嫌ってたのさ…トレディアは言ってしまえば自分の研究の為ならどんな事もしでかす狂科学者(マッドサイエンティスト)だったから…ね」(ジェイル)
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