刹那的に生きる 華雅刹那side

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とある警察署に僕はいた 「先輩ー、めんどくさいですよー、あの凶悪殺人犯を追う所轄を決めるなんて」 「そう?僕は楽しいけどね」 「…やっぱり先輩おかしいですよー」 「そんなことないよ」 「だって、あの凶悪殺人犯が犯す殺人はすべて猟奇殺人…どんなグロテスクなものが見れることやら…」 「そこがいいんじゃないか」 「…先輩ー…」 僕は狂ってる 知ってるよ?そんなこと 僕の名前は、華雅刹那(はなみやびせつな) 珍しい名前でしょ?長ったらしいし まぁ、好きに呼ばせてる そんなに名前に執着はないし 「…であるから…この件に関しては、特別処理班に責任を置くことにする」 特別処理班 それが僕の所属する所轄だ まぁ、特別とは名ばかりの、所謂雑用係だね 警察にとって都合の悪い事件や、迷惑な事件などはすべて特別処理班に来る 僕がそんな所轄に所属した理由? そんなのひとつしかないじゃん 猟奇殺人を見たいから 悪趣味じゃなくて、狂ってるって言ってよね 悪趣味なんて生温いもんじゃないだから 僕がこの班に来た時はびっくりしたなー だって、3人しかいなかったんだよ? しかももうすぐで定年退職のオジサンたち 若い子でもいたら、楽しめたのに… そしたら、若い子が入ってきたんだよ 名前は確か…中原祐也(なかはらゆうや)だったかな? 今さっき先輩って呼んでた子ね 僕の後なんかつけて、何が楽しいんだか知らないけどね せいぜい、楽しませてよね? とか思ってたら、デカい事件が転がり込んできたみたい いやー、有り難いね、凶悪殺人犯なんて 正に 狂ってそうだね
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