刹那的に生きる 華雅刹那side

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「特別処理班」と書かれた扉を開ける 「うわ、マタさん!」 「おや」 マタさんとは、又(また)さんが飼ってる猫のこと 黒猫でかなりスリム、でも無愛想 「あー、早奈(さな)!また蛇を野放しにしない!ってこいつ毒蛇じゃん!」 「失礼……こら、ドル、勝手に逃げたら、駄目」 早奈は、又さんの娘 意外と可愛いけど、毒蛇大好きなM ドルは早奈のお気に入り毒蛇 「…あれ?弥生(やよい)がいない」 「弥生?どこー?」 「…うるせぇ」 「あ、いた」 弥生は30代後半のオジサン もうすぐ定年らしい ニヒルっていうか、なんていうか とにかく色気がすごい 「弥生、デカい事件が来たよ」 「…そうか」 「巷で噂の凶悪殺人犯を追え、だってさ。楽しめそうじゃない?」 「じゃあ、刹那に任せた」 「そう来なくっちゃ」 特別処理班のリーダーは弥生 みんな弥生の判断は信じてるし、弥生も僕の性格わかってるしね 以上と、僕と中原祐也が特別処理班 個性的でしょ? 凶悪殺人犯を追うのは僕だけみたいだし、 楽しめそうだね? どこにいるのか知らないけど、必ず見つけ出して 僕の獣にしてあげる
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