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「失礼しまーす」
「そこら辺適当に座って」
「…先輩の部屋、意外とキレイですね」
「僕は潔癖症だからね」
あのあと、今日のところは解散ということになり、家に帰ろうとしたら
「先輩の家行かせてください!」
「いいよ」
「えぇ!?」
「何よー」
「あっさり過ぎて…」
ということで、祐也を僕の部屋に入れてあげた
「先輩、潔癖症だったんですか…」
「そうだよ」
「知らなかったです、血とかは好きなのに」
「血は芸術だから平気」
「…そうっすか」
血は芸術
叫び声はオーケストラかな
「…あれ?この本棚、建て付け悪くないですか?」
「あー、そうだね…」
「地震来たら倒れますよ、これ」
「地震対策しようかな」
危なかったー…
隠し扉に気づかれたらヤバいからね
僕の獣たちがバレちゃう
その時は祐也も僕の獣たちの仲間になるだけだけどね
「…うわ、もうこんな時間」
「おや」
「先輩、明日から凶悪殺人犯を追うから、今日はもう帰りますね」
「ありがとねー」
「おやすみなさい、先輩」
「おやすみ」
…さて、と
少し調べるかな
凶悪殺人犯さんについて、
僕の獣を使ってね
本棚を横にスライドし、出て来たドアノブのない扉にドアノブをつける
扉を開けると、地下へと続く階段
それを降りると、
「…久しぶりだね、元気だった?」
「ご主人…!」
「ご主人様!」
「刹那様!」
性別や年齢はバラバラの、
愛しい
僕の獣たち
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