微睡みの夢、現の朝

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二人の様子を見ながらトーストに目玉焼きを乗せる作業を黙々とこなす 目を離せば目玉が悲惨なことになりかねない それをやりこなしてキレイに乗っけることが出来ればかの有名なファーストフード、俗に言うラピ○タ飯の完成だ、これが実に美味い シ○タ大歓喜、パズ○大喜び キミを乗せて、監督はそれも込みであれを作ったんじゃあないだろうかと本気で考えてしまう 「まぁまぁ、いざとなれば珠藻さんについて行けば大丈夫だって」 「無理だろ」 「無理やな」 「無理じゃ」 「そんな流れるようにマジレスしなくても良いじゃない…」 いつの間にかスーツに身を包んだ珠藻は空になった食器を纏めて回収すると流しへ持って行き洗い始める さっきの部屋といい、朝食といい、今現在といい、甲斐甲斐しいまでにこの家の家事を請けもってるこいつは珠藻(タマモ) 妖怪、ひいては妖獣でも特に力のある八尾の化け狐である 昔は九尾だったが、とある事情で一本失ったが依然として強大な妖狐には変わりない 特技は変化と熱を操ること……てかこいつが苦手としてることがまず思いつかん
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