Ⅰ.日咲 魅音

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「っあ~~~!もうヤダ!毎日毎日つまらない!」 HR前。 親友の遥翔に思いっきり愚痴る。 最早これが日課になってしまっていた。 「大体何なの?あたしの親、受験生受験生しか言わないし。3年になってまだ間もないのにさっ。ガチウザいわ~」 「ちょっとボリュームが大きいよ、魅音。怒鳴りたい気持ちはよく分かるけど、少し落ち着こう」 遥翔は苦笑しながらも共感してくれる。 そこが彼女の1つの良い所。 「ウチの親もさぁ、まだ進路全然決まってないのに、富季高行けって言うんだよ?人の進路にいちいち口出してんじゃねーよとか思ったわ」 「富季高!?そこめっちゃ頭いいじゃん!凄いね遥翔!」
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