第二章・―想い―

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 出逢って、話始めてすぐの、病院での付き合いもなかった関係なのに、強く、強くそう思ってしまう。  くっ付けていた肩を離すと温もりがなくなり虚無感が訪れる。  俺にとってかけがえのない半身のような、大切な、大切な人のような気がして、華奢な肩を包み優しく抱きしめる。  彼女が身体をびくりと震わせるけど、それは突然の事でびっくりしただけのようで、抵抗もなく、むしろ受け入れてくれた。  細い腕が俺の背中に回されて、ますます愛おしい想いが込み上げてくる。  ……こんな、自分ではコントロールすら出来ない感情の溢れ方は初めてだった。  どうして俺は、彼女に心を掻き乱されてるんだろう?
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