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ーー午後4時44分44秒……ーー
「屋上女！」
気持ちが晴れないあたしはみんなが着いてこないように屋上に行き、屋上で小さく叫んだ。
辺りが静まり返る。
でも、何も起きない……。
「……やっぱり噂なのかな」
あたしが後ろを向き帰ろうとした瞬間……。
「……待って……」
かすかにあたしを呼び止める女の子の声がした。
あたしはふと振り返った。
ぱぁっと目映い金色の光が辺り一面に広がった。
と同時に一人の女の子が現れた。
市松人形のように黒く長い髪、色白肌、黒く綺麗な瞳……。
何故か不思議と彼女からは嫌なものは感じられない。
「……屋上女？」
あたしはぼそっと呟いた。
「ふふ……。
あなたには私が普通に見えるのね。
ありがとう」
屋上女さんは優しく笑った。
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