僕の隣の天真爛漫

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「今日はね、宇部山に行こうと思うの! あの辺りは噂も多いしね」 「宇部? お前、そこ逆方向じゃん。遅くなると心配されるぞ」 「いいのいいの、今日うち親いないからー」 「いや、うちのはいるんだけど」  この小さな体のどこにそんなエネルギーがあるのか、藍瑠はとにかく、元気っ子だ。たぶんジャイアンにも勝るとも劣らない。だが、コイツは彼のガキ大将みたく乱暴はしない。それだけのエネルギーを、自身の、叶いもしない好奇心を埋めるためだけに使う。  簡単に言うと、 「うへへ、今日こそ見つけるんだから! 待ってなさいよ魑魅魍魎!」  藍瑠は重度の中二病なのだ。
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