0人が本棚に入れています
本棚に追加
巧は中学からの友達だ。同じ高校に進み、二人して帰宅部になって、いつも一緒に帰る仲。そして帰るときに、こうして小説の評価を頼まれたり、逆に相談に乗ってくれたり。そろそろ親友にジョブチェンジするかもしれない。
「あーもう、ダメだよ。哲くんに聞くといつも『最後がいけない』しか言わないじゃないか……」
さっきとはうって変わって、拗ねるように顔をしかめる。ホント、表情豊かな奴。
巧は俺に何を求めてるんだろう。こんなの最後をつっこんでくれって言ってるようなもんじゃないか。
「もっとこうさ、ほら、話全体に違和感? とかないかが聞きたいのに」
「だから最後が違和感ありすぎなんだよ」
どうしていつもバッドエンドにするんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!