6人が本棚に入れています
本棚に追加
「亜留くん……」
亜留の前にあの携帯電話達が現れた。
「お前達は!
僕の携帯!」
見覚えのある携帯電話を亜留は思わず凝視した。
「……金賀君だけじゃない。
今の世の中、使い捨ての時代になっている。
それは人間のエゴ。
捨てる時も『ありがとう』の気持ち忘れちゃダメなのよ。
そしたら少しは報われるでしょ?」
静かに電子は言う。
「僕……。
友達作り苦手で、話題が欲しくて新しいものに買い替えて目立とうとしていた」
亜留は寂しそうに話す。
「それでちやほやされて満足?」
亜留を電子はジッと見た。
「へ?」
ストレートな電子の言葉に亜留は驚いた。
「そんなの、ただのミーハーよ。
ホントの友達じゃない」
電子は亜留を見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!