ゼロからの

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3人とも、やっぱり意外でしたようで、ビックリしてしまいましたね。 でも、初心者、もとい素人なのは当たり前。 誰でも最初はゼロからなのですから。 もちろん、3人は剣道の経験がありますから、なんとも言えませんが、一緒に部活動しているだけでも違います。 それだけでも私は、気が晴れると言いますか、気休めになれます。 「いいんじゃない?何もやらない言わないより、即行動で」 一番に賛成してくれたのは、尭でした。 そして続いて秋も、尭と微笑み合いながら、私の固い決意に賛同してくれたようです。 「そうだな。オレたちも剣道の経験はあったとしても、剣術の経験はないし。それに、今日子は一度、本気で決めた事は引かないだろーし」 「はい!私、もう決めたんです。だから、諦めません!」 「しょうがないか。今日子が決めたんだもん、何も文句は言えないね。それより、これで漸く4人で部活出来るね!」 最後、そう言って笑ってくれた庵ちゃんの明るい笑顔に、私もつられて笑顔になりました。 皆と一緒にいたいなんて動機、不純かもしれません。 でも、一緒ならなんでも良いわけではないのです。 3人の部活風景を見ている内に、興味が湧いたのも1つ。
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