―招待状―

7/10
前へ
/106ページ
次へ
「沙織と旦那さん、基本的には仲良し夫婦だから心配ないけどね」 「うん。案外理想の夫婦かも」 めぐみと法子がそんな話をしながら帰って来ると、テーブルに座っている沙織は珍しく難しい顔をしていた。 「どしたの?沙織ちゃん」 法子がそう聞くと、沙織が苦笑いを見せる。 「今さぁ、ナンパされちゃった……」 「やるねぇ」 ニヤリと笑うと、めぐみは沙織が紙の様な物を持っている事に気付いた。 「何それ……」 めぐみが不思議そうな顔を向ける。 「よく分かんないんだけど……今度パーティーがあるからおいでよって……3枚渡された……」 沙織がヒラヒラとその紙を二人に見せる。 「ハガキ?……ってかこれ……」 手にしためぐみが怪訝そうに呟いた。 ……ハガキには、それぞれの名前が書いてあった。……
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加