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「竜一の言う通り、心配ねぇよな。……
さて、シャワーでも浴びるか」
その時、玄関の呼び出し音が浩を止めた。
「はい?」
インターホンにでてそう言うと「郵便です」と返事が返ってきた。
玄関に出ると、小包みを持った局員らしき人物が、帽子を目深に被り、俯き加減で立っていた。
「サインお願いします」
「ご苦労さま」
小包みを確認しながらリビングに戻る。
「これ、送って来た相手が何も書いてねぇぞ……」
不思議に思いながらも、包みを開けてみる。……
「黒いハガキだ。……
竜一が言ってたのと同じだな……」
一番上に名前、一番下には実行委員会の名前が書いてあった。
「俺にも来るって事は、あいつらの同窓会じゃねぇのか……ん?……」
包みの中をよく見ると、ハガキの他に一枚のDVDが入っていた。
「こんなの、竜一は言ってなかったな……」
そう思いながら、DVDをプレーヤーにセットした。……
黒く何も無い画面が暫く続いた後、パンッと映像が切り替わる。……
『やあ、選ばれしHUNTERよ……』
……突然、一人の男が画面に現れてそう言った。
「こいつ……」
その人物を確認した浩の目が、大きく見開かれた。……
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