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「浩っ!」
驚いた雄二が声に出す。
雄二が言った様に、息を切らせて肩を掴んでいるのは、浩だった。……
「お前このやろ、連絡も寄越さないで何やってたんだっ!」
「わりぃ、わりぃ。ちょっと忙しくてな……」
明らかに怒っている浩に、雄二は申し訳なさそうに頭を掻いた。
「いくら忙しいって言っても、電話なりメールくらい出来んだろっ!
今度からは必ず連絡しろっ!分かったなっ!」
真剣な顔で、浩はそう言った。
「分かった。本当に悪かった」
本気で心配してくれていた浩の思いが嬉しくて、今度はきちんと頭を下げて、雄二は素直に謝った。
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