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「ってかお前……何でこんなとこに居るんだよ?……」
二人のやりとりを黙って見ていた竜一が、いきなり素っ頓狂な声で浩に尋ねる。
「何でって……俺んとこにもきたからだよ……」
「来たって……何が?……」
「ハガキだよ、ハ・ガ・キ!……
どうやら、同窓会なんて楽しいイベントじゃなさそうだぞ……」
浩が意味深にそう言った。
その時、真剣な顔で話している浩の口元が、一瞬ニヤリと笑った事に、竜一は違和感を覚えた。……
「あれ?洋誠は?」
浩が辺りを見回す。
「あいつは遅れるみたいだな。先入っててくれって言ってた」
「洋誠も呼ばれてんのか?……
なんなんだろうなぁ?……
まぁ、入ってみりゃ分かるか。とりあえず行こうぜ」
雄二がそう促すと、3人は校門を通り抜けた。……
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