八月十八日の政変

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沖田視点… 源さんから新しく着物を受け取り、土方さんの部屋に向かった 廊下を歩いていると 聞こえてくる隊士達の話し声… どれも、芹沢さん達の悪い噂話ばかりだった 実は今回、沙耶達を休ませたのは、これが関係していた 屯所内では、不満が溜まった隊士達がたくさんいる。 その捌け口になるのは、一番弱そうな沙耶。 …実際は、見た目を裏切る強さな訳だけど… しかも、あの可愛らしい外見が 更に状況を悪くする 土方さんには、これから起こるで あろう事態に万全な状態で いてもらう為に、 休んでもらっている (…近々…何か起こる…) 考え事をしていると、 土方さんの部屋の前に着いていた 軽く息を吸い、いつものように 勢いよく開け、 沙耶に縫い物を頼もうとした… ら… 土方さんが、顔を赤くして 沙耶の両肩を、掴んでいた… (こいつは…本当にところ構わず… 僕だって、我慢してるのに…) 今まで溜まっていた、僕の中の 何かが爆発した…
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