古寺

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オレは夢をみている……綺麗な女の人と一緒に居る…そんな夢だ。 最期はいつも、血塗られてオシマイ ふぁ~あ…いつもこんな夢だよ… 最近、見る機会が増えたな… いい加減に飽きたよ… 一人だけ乗っているバスから外を見る。 車窓の窓には、田んぼ、山、河、田んぼ、山、川……それの繰り返しだ。 オレこと會田 仁(あいた じん)は、親の『急な』都合でこの『大内宿』に『一人』で住むことになった… 『ジンちゃん?お母さんと、お父さんで、優しいお兄さん達と、法的に許されてる薬を売ってくるから、おばあちゃんの家に一時間以内…いや!三十分…いや!十分以内に家を出なさい!!』 という理由でいきなり家をつまみ出されたのである………。 よくよく考えれば、『法的に許されてる薬』ってなんだよ? あぁ~眠い! 背伸びをしてみるも、虚しく背骨が「ポキポキ」と音を立てるだけである……。 あっ…ヤバい…かなり、寝てしまいそ…う……だ…………グゥ
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