817人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここからは外神君お待ちかねの転生タイムでーす!」
お、おぉ。急に言うからびっくりしたが、ようやくか。
「まぁ、曲がりにも事故とはいえ、さらに外神君が体を動かすなりして鋏を避けようとせず、本でガードしようとしたせいとはいえ、流石に俺達の事情で勝手に人を昇天させたのはまずいからねぇ」
境ホラでシールドを展開した件については、俺のギャグ精神が反応してしまったということにしてくれwwwwww
「というかその、人こと俺を勝手に死なすのってどんくらいまずいんだ?」
こやつらに人情概念があるかはさておき、他にもなにかペナルティみたいのがあるのか?
「その事か? えとな、具体的に挙げるなら。まず罰金だろ、死んだやつの生前いた世界へ行くための免許の剥奪だろ、あとは、暫く自分の周りに神間機関の監視の眼がつくようになるな」
………よくわからんが、何か交通違反の時みたいなノリだな。
「まぁそんなことはさておくとして、外神ちゃん。このまま天国地獄に行かず、転生してみっか?」
「男にちゃん付けするなwwwwきめぇwwww。だがまあ当然、出来るならしたいさ。転生」
貰えるもんは貰っとけ。出来るものならやっとけ論。
「はいじゃあここで、まずは本人の承認が取れたが、その前に外神には転生に必要な試験を受けてもらう」
ぐっ…………。一筋縄ではいかないか。転生。
だがここで人生諦めるよりはまだいい。
「おぅ。試験でも試練でもかかってきやがれ」
「いい覚悟だ。じゃあ試験を始めるぞ。まずは―――」
ゴクリ…………
「超完全最終絶対究極強化終焉異体型破壊神『イークリーノヴァ』の討伐を「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!」というのは冗談で―――」
よ、よかったぁ…………。
名前聞いただけで勝てる気しない裏ラスボス系な破壊神を倒せとか無理だから。
納豆と唐辛子を蜂蜜と牛乳で和えたものだけを食べて一生過ごすくらい無理だから。
俺にこの善良で儚き命をまた散らせと言うのか。
最初のコメントを投稿しよう!