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「ぶっ……ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ(笑)! ひーひー……」
どして波平さんがここにwwwwww
だが、謎の男Aが投擲してくる鋏を避けながら、必死に草原を逃走している波平さんヘアーの謎の男Bは、俺の笑い声で気づいたのか、謎の男Aに「ストップストップ! 結哉君が起きたみたいだし先ずは待って!」と言い――ってなんで俺の名前を知っている?
しかし何か納得でもしたのか、謎の男Aは持っていた百花繚乱な鋏をどこかに仕舞うと、波平さんに着いていき、共に俺の前に来た。
第一声は、波平さん。
「えーっと。外神 結哉君であってるよね?」
「あ、はい。まあ」
俺とて初対面の相手に草を生やすようなことはしないさ。
すると波平さんは、俺に対し申し訳なさそうな顔をし
「実はその、な。僕は言葉をはぐらかしたりするのがあんまり好きじゃないから、単刀直入に言うけど――」
「いや、待ってくれ。その先はわかる。
――――俺はもう死んでんだろ?」
「………うん。そうだよ。簡単に言うと、ここは君たち人間が言うところあの世ってところだよ」
波平さんはしょぼぼん、と凹んだような顔をするが
ま、この辺は推理通りだ。
俺はさっきの状況確認のとき、記憶――この場合、生前の――を掘り返し、俺が屋上でどうなっているか位はわかる。
原因や理由はどうあれ、あの鋏が首にぶっ刺さったか、そのまま首を持っていかれる位の怪我をして生きていられるほど、俺は丈夫ではない。この場合、丈夫なら平気というわけではないが。
そして、あまり現実的じゃないこの場所に、同じ鋏を謎の男Aが振り回していることから、『空から鋏at屋上事件』に関係しており、尚且つ死んじゃった関連となると、あー、俺17で死んじゃったかー。という結論が出てくるっつーこと。
俺様ってクールwwww
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