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徐々にクリアになっていく思考。どうやらソファに寝かせられていたようだ。
……吹き掛けられた香水、歪む視界、笑みを浮かべる黒いスーツの男。鮮明に思い出し次第に怒りがふつふつと沸き上がってくる。
勢いよく立ち上がろうとするが。
ζ(゚ー゚*ζ「あっ、立ち上がらないほうがいいですよ」
力が入らず、ソファの前のガラステーブルに勢いよく手を着いてしまう。
ζ(゚ー゚*ζ「どうせまた垂田さんがあの香水かけたんでしょ? しばらくは大人しくしといたら?」
(´・ω・`)「そんな人聞きの悪い。僕が毎回その手を使ってるみたいな言い方だね」
ζ(゚、゚*ζ「事実ですから」
(´・ω・`)「こりゃあ一本とられたか」
ζ(-、-*ζ「よく言いますよ」
「おい!」
力が入らない体でふらふらと立ち上がる。まだ匂いが残っているのか頭痛がする。
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