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｢その呼び方も今日までですわね｣
水の精霊は微笑みながら言った
｢名前…｣
土の精霊もボソッと会話に入ってきた
｢…今まで待っていてくれてありがとう、長い間名前を呼ばないでいてごめんね｣
僕は精霊たちに頭を下げた
…名前を呼んだら精霊との契約が成り立つ
関係が変わってしまうんじゃないかと不安で学校が始まるまでずっと待ってもらっていた
｢ライル～!｣
そこにいた火の精霊さんが急に抱きついてきた
すると水の精霊さんは手を握り、土の精霊さんは服の端っこを掴んできた
｢うちはライルの味方だからねっ!｣
｢私だってそうですわよ｣
｢わたしも…｣
｢あたしもっ!｣
サラまで飛びついてきた
僕はみんなの気持ちが嬉しくて、心が満たされるような暖かい気持ちになっていった
｢みんなありがとう…｣
ここにいる精霊たちも僕の友達だ
それなのに契約とはいえ名前を呼ぶことができなかった自分の臆病さが悔しく、それを受け入れてくれてる精霊たちを見てなんでもっと早く名前を呼ぶ決心ができなかったのか後悔でいっぱいになった
クススッ
｢ライルはやっぱり他の人たちとは違う｣
サラは言った
｢普通は精霊の名を欲しがってみんな必死になるのにね!｣
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