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「あの…、それじゃあクラスメートに合わせて授業をするんじゃなくて、個人行動で進めるかたちなんですか?」
「そういうことだ、だから卒業する年齢もバラバラになる
ちなみに言っておくぞ
どの属性の精霊と契約するかは相性による
欲張っても無理だ
さらに精霊と契約するのだってコミュニケーションがとれた上での話しだ
人間関係よりも難しい
卒業するまで平均で4年はかかる」
「先生!
精霊使いのレベルによってバディに色がもらえることのは本当なんですか?!」
クラスメートたちは興味津々に耳を傾ける
「あぁ本当だ
政府に勤めている現職がレッド、退職したものがグリーンのバティが基本になるが軍人として功績が認められたら同等のバティの色をもらうことができる
ただ与えられるのは個人であって一族には与えられない
その個人に家族ができた場合は別だがな」
…お母さんも一握りの人だけだと言っていた
「はいはいっ!
そしたらメタルバティはどうすればもらえるんですか?!」
「バティは身分を表し、メタルバティは個人の実力と言ったところだ
マナの量に加え精霊使いとしての技量、試験を受けて軍に認められたらもらえる」
「自分次第ってことか…」
質問をした子はやる気に満ち溢れてるように拳を握っていた
「ちなみに学校の卒業試験とは別に軍が直接試験を行う施設もあるから努力を怠らなければいつまでも可能性はあるからな」
「先生は卒業した後も軍の試験を受けていたんですか?!」
みんなの目は先生に集中する
「俺は受けなかった
俺の住んでた町はまだバディの色で血族派とメタル派との争いが耐えなかったから、もし血統派の連中に見つかったら家族全員に迷惑をかけるんじゃないかと思ってな…
まぁ今さら受ける気もないが」
血統派という言葉に複雑な表情を浮かべる子が何人もいた
僕は戦争の原因としてサラが言ってたことを思い出す
…僕は何とも言えない気持ちになった
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