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僕はこの状況をどうしようかと考えたが、解決策も浮かぶままトイたちを追うことにした
「どこに行ったんだろう…」
僕は廊下から見える教室の窓を覗きながら小走りで階段の方向に向かった
向かう途中トイレの前に人だかりになっていたので、もしかしたらと足を止めた
「すみません、この人だかりは何ですか?」
僕は隣にいた人に聞いてみた
「私がここに来た時にはみんな見せろ見せろって手拍子してたの
何のことか分からないけど好奇心っ!」
その女の子は背伸びしながらトイレの中を覗こうと必死になっていた
「「「「見せろっ見せろっ」」」」
トイレの周りには更に好奇心につられて生徒たちが集まってきている
「まさか!」
僕は人混みを掻き分けてトイレの入り口まで何とかたどり着いた
「僕たちドットを受け取ったばかりだし、精霊魔法を見たことがほとんどないんです
だから間近で見たくて…
この通りっ!」
トイは友達と一緒にダグラスに頭を下げていた
周りにいる生徒たちからも声が上がる
「しょうがねぇな~
見せてやってもいいけど秘密にしろよ!」
ダグラスは下がるように手で合図すると、軽く咳払いをして準備にかかった
「やれやれ~!」
「早く見せろ~!」
男女それぞれの煽り声がダグラスに浴びせられる
「待ってっ!」
僕も大きい声を出して必死に止めようとする
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