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「ライル!」
振り向くとサラが不機嫌な顔をして飛んでいた
「なんであたしを呼ばないの?
痛みなんてすぐに消してあげるのに
…まぁ、ライルらしいけどね」
全身が光に包まれた瞬間痛みは消えていた
「いつもありがとう、サラ」
昔から風邪をひいた時や転んで怪我をした時にサラには助けられている
「どういたしまして、これで安心でしょ!」
サラは得意気な顔して消えていった
ガラッ
教室の扉が開きクラスメートになる人たちがぞろぞろ入ってきた
…
……どうしよう
今度は胃がキリキリしてきた
ん?
耳元でため息が聞こえたような気がする
僕は扉の方を見た
…目線が首元にいく
僕は内心ホッとした
友達という存在がサラしかいない僕は、同じ歳のしかも首飾りが同じ水色をした人はどれくらいいるんだろうと不安と心配が入り混じっていたからだ
「お、おはようっっ!」
僕は慌てて挨拶をした
来た人たちは驚いたように会話を止め僕を見る
ひとり彼は手を差し出し、微笑みながら近寄ってきた
「おはよう、僕たちが一番のりかと思ったら違ったみたいだ
君もじっとしていられなくて早く来たんだろう?
みんな考えることは同じなんだね」
僕は彼につられて微笑んだ
「おい、ロード!そんなブルーバディのやつなんかシカトしちゃえよ」
彼と一緒に入ってきたグリーンバディの連れは吐き捨てるように言った
あぁ…
こういうことか…
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