現実

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お母さんは教えてくれた この世界にはバディと言われる血統を表す首輪が存在する そのバディの色によって人たちは差別を繰り返し戦争が耐えないと… バディの色は白色、水色、黄色、緑色、赤色の順で位付けられている 白色…犯罪者や孤児 水色…一般市民 黄色…国に何かしら貢献した者や公務員が多い 緑色…政府に勤めていた者が離職後与えられる 赤色…現在政府に勤めている者 ただ努力した人を認めていないわけではなく、軍人として功績を上げると国から栄誉として色をもらうことができるらしい 義務として学校ではみんな精霊使いとして勉強をするわけだから、天才と呼ばれるよっぽどの一握りの人たちみたいだけどね お母さんはこうもよく言っていた 世の中には精霊たちが溢れている 世界がマナに恵まれているおかげだって… それなのになぜバディによって人たちは自らで世界を壊す真似をするのかって いつか争いもなくなったら、こんないい世の中はないんじゃないかって 今まで実際に差別されたことがなかった僕は衝撃とともに悲しくもなった 「そんなこと言うな、クラスメートになるんだぞ …表向きでも仲良くしておこうと思っていたのに余計なこと言うなよ」 彼の表情は微笑みから見下した意地悪なものへと変わっていった 僕は何も言えなくなってしまった
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