現実

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「皆さん席順に座って下さい!今後の説明を始めますよ~」 30代くらいの男の人が入ってくるなり大きい声で言った 黒の服で全身を固め妙な威圧感が出ている 「いいですか! この学校は国の戦力向上として作られた所です 基準を満たし国の戦力となって実力が認められた者はメタル色のバディも与えられる つまりダブルバディというわけだ 逆に戦力外となった者は色剥奪としてホワイトバディになる可能性もあるのでこれからしっかり学んでいって下さい!」 教室の中がどよめく ホワイトバディといえば自ら戦力を捨てた者、犯罪者や孤児を表す 地域によれば奴隷として扱われる位なのだ 「先生のくせにイエローバディなんてダセェ(笑)! メタル色すら持ってねーじゃん、そんな位で俺らを脅してんじゃねーよ」 先ほどのグリーンバディのクラスメートから野次がとぶ 僕はまた驚かされた 相手は年上の先生なのにバディの影響力がこんなにあるなんて… 「君の名前はダグラス・フルート君でしたねぇ いくらグリーンバディでも微々たるマナしか持たない戦力外が、そこまで言えるなんて先生は聞いていて恥ずかしくなりますよ」 …この先生怖い 僕は容赦ない言葉に背筋が冷たくなった ダグラスって名前なんだ… 彼は悔しそうな顔を浮かべるが何も言い返せないでいた
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