1章

6/17
前へ
/148ページ
次へ
そんなわけでいつの間にか両手を後ろで縛られているのに気づいたのは彼らが自分の携帯を取り上げた時だった ポケットに入れておいた物が抜き取られる感触 彼女にとってなくてはならない物 それを感じた瞬間 「まっまままままままま待って待って待って待って待って待ってえええええ!!お願い!待って!ほんとに待って!それだけは!お願いだからああああああああ!!!」 発狂した だがしかし 目の前の名も知らない女がケータイ小説大好きなことなど知る由もないスキルアウトにはただお財布機能を使われるのを嫌がっているだけにしか思えないので 「知るか、バーカ」 簡単に切り捨てた 直後 久住命の顔からいっさいの生気が消えたのをスキルアウトたちは見た
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加