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小学生ではないのか、と思うほど小さな背の16歳の妹は、もう理性をなくしていた。
おそらく中学生だろう相手の少女に向かって全力でかけていく。攻撃することしか頭にないのか、銃は持っていない。
「こ、こないで!お願いだからこないでぇ!」
パニック状態の少女は、サイトも見ずに腰の位置でSMGを乱射しまくる。
が、そんな射撃が当たるはずもなく、SMGは、カチンっ、と小さく音を立て動かなくなった。弾切れだろうなぁ、なんて呑気に考える。もう痛みを感じないほどに神経が麻痺してきていた。
「いやっ、いやっ!いやぁあ!」
少女が悲鳴をあげ、何度もトリガーを引く。
だが、弾は出るはずもなく、逃げる時間を無くしただけだった。
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